サンティアゴ巡礼:帰国
朝6時50分ホテルを後にし、アトーチャ駅のエアポートエクスプレスの乗り場へ。
前回ここでバスに乗り込んだのは10月。7時過ぎでまだ辺りは真っ暗でしたが、6月の今はすっかり明るくなっています。
7時のバス乗り、
40分ほどでバラハス空港に到着。
チェックインカウンターは、2時間半前ですが、もう既に行列が出来ていました。
チェックインは順調に進んでいたけれど、あるアジアの団体さんの1人に何か問題があったらしく、めっちゃ待たされた。
カフェで朝食。
乗り継ぎのヘルシンキでチーズビッツ。
セントレアには朝8時50分に到着しました。
昨年の9月に少しの好奇心と勢いで始めた事ですが、800キロという数字に、本当に歩き通せるのかと不安になった事もありました。
スペイン語は勿論ですが、英語もそんなに得意ではない私でも、世界中から来ている多くのペリグリーノ達と、美味しい食事やお酒で楽しく語り合ったり、
辛い坂道で励まし合ったり、時には互いの国の歌を歌いながら歩いたりしました。いろんな失敗をしても、道を間違えても、誰かが何処かで助けてくれました。そして、サンティアゴ・デ・コンポステーラにたどり着く事が出来ました。
たった一人で異国の地を歩き、長い道の前後に誰もおらずひとりぼっちだなぁと思う事もあったけれど、
巡礼者はみな同じ場所に向かって歩んでいるし、会えば挨拶を交わす。孤独を感じた事はなかったように思います。
カミーノに来なければ言葉を交わす事はおろか、会うことすら無かった世界中の人々との出会いは、私の宝物の1つとなりました。
大切なクレデンシャル はこう。
私のカミーノ は終わりました。
でも、ミサで司教さまが言っていました。巡礼が終わって家に帰った後も、そこからあなたの新たなカミーノが続いています。新たな気持ちであなたなりのカミーノを歩んでくださいと。
私も新たな何かに向かって、進んで行きたいと思います。
新たな私に、そしてこのブログを読んでくれた皆さまに、
『Buen Camino!』